大学生4年生の頭の中

人と自然との関わりのなかで持続可能な暮らしを考える、大学4年生のブログ。

『森崎書店の日々』レビュー

 

何ヶ月か前に映画を観てハマり、いよいよ今月本で読むことができました。

森崎書店の日々。過去に患った悲しみから立ち直ろうとする人間を描いた本です。

 

何かしないといけない焦燥感

 

主人公の貴子は、恋人にフラれたショックで仕事をやめ、叔父が経営する神保町の古書店に居候をしていました。

 

寝て起きて食べての繰り返しのなかで、「意味のあること」を何もしていない自分にわだかまりを感じていました。

 

わたし……こんな風に何もしないで、時間を無駄にしてるかな……。

 

無駄なことなんてないよ、と。

僕は貴子に言ってあげたくなりました。

 

有意義なことをしたいと思う気持ちに追われる経験ってありませんか?

食っちゃ寝の日々が続いて、ダラダラ過ごす自分に嫌気がさすことつてありますよね。

 

でも、意味のないことなんてない。

何をすることに意味があるのかは、生きる意味を知り得た人にしかわかりません。

 

自分なりにどうして生きるのかを精一杯悩みながら、生きる意味を叶えるために生きる。

 

 そうやって積み重ねた1日1日が、後から振り返って大切な時間だったということに気づく。

 

自分の可能性を必死に探す

 

悩む貴子に対して叔父が伝える言葉。

叔父もまた悩みながら生きてきた人だから、重みのある言葉として響いてきます。

 

僕はいろんな世界を自分の目で確かめてみたかったんだ。それで、自分のいろんな可能性を見てみたかった。誰か他の人のものじゃない。自分だけの人生というのを知りたかったんだよ。

 

自分の知らない世界が果てしなく広がっていて、未知の世界に憧れて、自分の可能性が他に何かある気がして、いろいろなところに足を運ぶ。でも、知らないということから解放されることはできない。

 

どこに行っても、とれだけ本を読んでも、自分はまだ何も知らない、何一つ見てないんじゃないかって気にもなったよ。それが人生というものさ。いつだって迷いながら生きていくんだ。

 

知らないことを知るためにあっちに行ったりこっちにいったりするけど、結局求めているものは自分の可能性。自分はこれからここで生きていくんだと、胸を張って言える場所を探しているだけかもしれない。

 

動いて、いろんなものを見て、そこからいろんなものを学び取ろう。そして自分の居場所、自分がそこにいてもいいと自信を持って言える場所を探そう、と。

 

自分は何をすればいいのか

 

今、若者はありとあらゆる生き方を選択できる時代に生きています。

恵まれていることに対して感謝しないといけない。たしかにそうだけど、だからこそ何をすれ

ばいいのかを悩む人はとても多いと思う。

 

もしあなたも貴子と同じように悩んでいるなら、僕はこの本をおすすめしたい。

叔父の言葉はきっとあなたに届くと思う。

 

そう、それは心の問題なんだ。どこにいようと、誰といようと、自分の心に正直でいれば、そこは自分の場所なんだ。