大学生4年生の頭の中

人と自然との関わりのなかで持続可能な暮らしを考える、大学4年生のブログ。

何のために経済は発展するのか

 

 

今回は現代社会の仕組みがテーマです。僕の価値観の中枢部分なので、これから書くことは今までもよく話してきました。

 

はじめに、今の社会はどのように成り立っているかを確認しておきましょう。

日本は資本主義を採用していて、利潤と効率性を上げることで人・モノ・お金の循環を活発にし、経済を発展させていきます。

お金を稼ぐためにモノを生産する。モノを生産するために人を雇う。その労働によって稼いだお金でモノを買い、消費する。

この生産消費活動が大規模化・活発化し、モノで溢れた物質的に豊かな国、そして雇用が充実した金銭的に豊かな国が、現在の日本です。

 

なぜ発展するのか。

 

お金とモノと雇用が安定すれば衣食住に困る人は減るので、社会は発展するべきでしょう。

 

しかし、日本はすでに物質的に豊かな国で、飢えて死ぬ人はほぼいないどころか、大量のモノが捨てられています。社会保障の質が高いかはさておき、制度上の扶養もある程度充実しているといっていいはずです。

 

では、これ以上豊かになることで得られるものは何か。つまり、何のためにこれ以上経済を発展させるのかを考える段階に来ているのではないでしょうか。話をわかりやすくするために、限界集落・久多に滞在していた時に聞いたお話を紹介します。

 

時代は50年以上前、一家に一台洗濯機が置かれるようになりました。それまでは手洗いだったので、洗濯のために相当な手間と時間を割く必要がありました。だからこそ洗濯機を見たときには、これからの時代はどれだけ便利で楽な生活ができるのだろうと想像したそうです。

 

全然生活は楽にならない

 

たしかに、ボタンひとつ押すだけで洗濯が終わる便利な時代になりました。でも、その短縮された時間を使って、人間は働き続けます。

 

「全然生活は楽にならなかった」

 

村民が期待した生活は成立しませんでした。

 

 

今、新幹線があることによって東京大阪間を3時間弱で移動できるようになりました。昔何日もかけて移動していたのに比べれば、なんて楽な社会になったでしょう。

そしておそらく、今後さらに短縮されていきます。でも、どんなに便利になったとしても、生活が楽になることはない。空いた時間で人間は働いてしまうのです。

 

おかしいとは思いませんか?

どうしてこれほど発展した社会で、長時間労働が問題になっているのでしょう。便利になっているはずなのに、どうしてやることは増え続けるのでしょうか。

 

そもそも、人間が生きるために必要とされる仕事量が時代によって大きく変わることはないはずです。それなのに仕事が増える理由は、さらに便利な社会にするためか、もしくは本当は必要のない仕事があるのかもしれません。

 

経済活動のスピードを落とせば、この競争市場主義社会のなかで生き残ることはできない。

だから、競争相手に負けないために発展し続けることを余儀なくされている。

 

でも、自分たち自身を消耗させて、地峡環境をも消耗させて、それで手に入れられるものって一体何だろう。

 

すでに充分便利なのにそれ以上の発展を求めれば、永遠に真の豊かな生活は訪れないのではないでしょうか。

 

 新しい社会の方向性を考える時が来ている気がします。僕の考えはコチラ↓

ミニマリスト志望 - 大学生4年生の頭の中

 

海外に目を向けると、日本とは真逆の出来事が進行しているということはよくあります。

アフリカでは人口が増え続け、食糧不足が問題となっていますが、日本ではフードロスが問題視され、少子化が深刻です。

 

同じように、途上国と日本を含めた先進国の発展の在り方を同じ土俵で考えるべきではないとは思います。経済発展は無意味だと主張するつもりもありません。

でも、先進国だからこそ新しい価値を考えることが求められています。

こだわりが価値を生む - 大学生4年生の頭の中

 

改めて問います。

何のための、経済発展でしょうか。