大学生4年生の頭の中

人と自然との関わりのなかで持続可能な暮らしを考える、大学4年生のブログ。

『青春の門』レビュー

 

 

ただいま私、直島にいます。

前回の瀬戸内芸術祭で行きそびれたのでいつかはと思っていましたが、とにかくアツイ……。

 

でも今回のテーマは直島ではなく、五木寛之著『青春の門 筑豊篇』のレビューです。

 

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この小説は第6部までありまして、その1番最初を読み終えたところです。

第一部では、信介という少年の幼少時代から高校を卒業するまでが描かれています。

 

先輩の勧めに意地を張って煙草をくわえ、オートバイの乗り方を覚え、男が一人の時にすることにハマり、初夜を体験する。

誰もが一度だけ通ることを許される青春の門が、信介の人生を通して描かれます。

 

いつの時代も考えることは同じ

 

この小説は、戦中戦後の筑豊の田舎を舞台に描かれています。作者自身も朝鮮から引き揚げた後に早稲田大学に入学します。

 

時代も境遇も異なるのに、この信介という人間の悩みには痛く共感してしまいます。どうしようもないような些細な悩みが、時代を超えて繰り返されているのです。

 

そうさ。おまえなんかのおよぶところじゃない。そんなことを気にするなんて馬鹿のこっちょうだ。あれだけやったおれが、これ、この通り。(中略)仰げば尊し、という感じじゃろう。(P301)

 

これは、偉大なる早竹先生が信介に贈った偉大なるアドバイスです。

 

自分の可能性を求める

 

信介はこの後東京の大学へ進学します。そう、我らが早稲田大学へ入学するのです。

 

人が四年で卒業するところを六年でも八年でもかかっていいのだ。いや、必ずしも大学を卒業することはないではないか。自分は東京に勉強をしにいくのではないのだから。(中略)自分の生涯をかけ、命をかけ、すべての情熱をかけてやりたいこと。それを見つけにいくのだ。(P555)

 

僕も、ジャーナリストになることを夢みて早稲田大学に入学しました。

本当に自分がやりたいことはなんなのか。限りなく世界が広く感じて、自分の可能性はまだ他にもあるんじゃないかと疑い、どこかに行ってみたり、難しい本を読んでみたり。

 

おれはひとりでやるんだ。そして東京で何かを見つけてくる。おれがやらなければならないことを。そしておれにだけできることを。(P558)

 

人間の生きる姿は変わらないもので、若者とは常に時代を憂う存在なのかもしれない。だから、自分の生まれた土地や時代のせいにして人生を歩むべきじゃない。


青春の門』は今読んでこそ、若者に生き様教えてくれます。

 

第二部のタイトルは、自立篇です。

また読み終わったら更新します。